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個の時代を生き抜く為に

「いい会社に入れば一生安泰」――そんな言葉を信じて生きてきませんでしたか?

就職すれば安定、終身雇用、年功序列。
それが当たり前とされた時代が、たしかにありました。

けれど現実はどうでしょう。
会社にしがみついても、保証なんてどこにもない。
むしろ今の時代は「個の力」が問われ、自分自身のミッションを持つことが何よりも大切になっています。

私は10代で社会に出て、安定を信じて企業に就職しました。
しかし、そこで待っていたのは絶望。
鬱になり、自分を見失い、ゼロから自分を探す旅が始まりました。

その経験の果てに気づいたのは――
「己を知り、自分らしく生きることが、人生を輝かせる唯一の道」だということ。

この記事では、私自身の体験を通して「個の時代を生き抜くヒント」をお話しします。

 

1990年代後半。
私は学生で、周囲の大人たちからは「いい企業に就職することがすべてだ」と繰り返し教えられていました。
安定、終身雇用、年功序列。そこに未来の安心があると信じ込んでいたのです。

当時は就職氷河期。
企業からのオファーは少なく、採用倍率は高い。
実家も裕福ではなかったため、大学進学を諦めかけながら、必死に学業に打ち込みました。
その努力の末、首席で卒業し、世間からも評価される税理士法人に就職。

「これで人生は安泰だ」――そう思ったのも束の間、待っていたのは絶望でした。




就職というゴールの先にあったもの

安定だけを追い求めて入社した私は、自分が何者かもわからないまま。
会社の方向性に共感するわけでもなく、ただ「就職できた」という事実だけにすがっていました。

新人研修で社長が語った言葉が今も胸に残っています。

「自分の生きる理由や目標が、会社の方向性と一致している人は幸せだ」

先輩たちは皆、明確な目標を持って生きていた。
一方の私は、ただ安定を求めて入社した人間。
このままでは“他責志向”のつまらない大人になる…。
そう強く感じたとき、私は心の声に初めて耳を傾けました。

結果、私はすぐに退職を決意。
首席で卒業した学生の突然の離脱に、学校からも心配の電話がかかり、父からは毎日のように「これからどうするんだ」と問われました。
再就職も難しい時代。鬱のような日々に突き落とされ、自分を完全に見失いました。


 

自分探しの旅へ

「このままでは終われない」
そう思った18歳の私は、フリーターとしてあらゆる仕事に飛び込みました。

美容師のアシスタント、ホテルの皿洗い、コンサートスタッフ、日雇い派遣、工場勤務、売店の売り子、レストランのウェイター…。
興味のあった音楽活動にも挑戦しました。
同時に本を貪るように読み、ひたすら自分を見つめ直しました。

やがて辿り着いたのが、アパレルの世界。
洋服も、人と話すことも大好きだった私は、この仕事に初めて「自分らしさ」を見出したのです。


 

ファッションが人生を変えた瞬間

全力で接客する日々を過ごす中、隣のセレクトショップのオーナーに声をかけられました。
ストリート系ブランドを扱うお店で、私は死ぬ気で結果を残しました。

やがて評価され、21歳にして自分のショップを任されることに。
一から店を立ち上げる経験は、毎日が刺激で、世界がどんどん色づいていきました。

数年前まで「死にたい」と思っていた自分が、夢中で未来を描いている。
――ファッションが私を救った瞬間でした。



 

個の時代を生き抜くために

あれから年月が経ちましたが、世の中はあの頃の私が予感した通りになっています。
安定した企業に入ったからといって、安心できる保証はどこにもない。
むしろ今は、企業に属していても「個の力」が問われる時代です。

だからこそ大切なのは、己を知り、心の声に忠実に生きること。
ミッションを見つけ、それに向かって歩むことです。

自分らしく生きる人はプラスのエネルギーを纏い、周囲から応援され、人生が好転していきます。
私はそのことを、身をもって体験しました。

私の使命は――
ファッションを通して、一人でも多くの人の人生を豊かにすること。

誰もが自分らしく輝き、キラキラと生きられる世界。
いつかそんな世界を、この目で見てみたいのです。

 

あなたへの問いかけ

ここまで読んでくださったあなたにお聞きします。

あなたは、何のために生きていますか?
どんな使命(ミッション)を持って生きたいですか?

答えはすぐに見つからないかもしれません。
でも、自分の心の声に耳を澄ませたとき、きっと何かが見えてくるはずです。



 

ファッション業界で販売職からキャリアをスタート。メンズセレクトショップの運営、国内外ブランドのバイイングや複数店舗のマネジメントを経験。 現在は都内を拠点に、ファッション・装いを軸としたパーソナルスタイリング、印象戦略、ブランディング支援を展開し、人の魅力と可能性を最大化するサポートを行う。